波乱万丈の旅<ウィーン編>その17 [ウィーン]
皆様、こんにちは。
今回も「世界の車窓から」とよく似た記事になります。
ニュルンベルクから再びドイツ横断の旅が始まります。
この写真はどうして撮ったかよく分からないんですが、
何故か(その写真を)好きになったので、ここで載せてみました。
旅が始まる!という感じがしませんか?
…既にドイツ横断の旅は始まっており、今日は前回中断したところから再開するんですが(苦笑)。
今日も気ままに書いていきましょう!
ニュルンベルクからオッフェンブルクまでお世話になる汽車です。
ウィーンから乗ってきた汽車のほうが綺麗かなと思いましたが、
この汽車だからこその良さを堪能すべくササッと乗車しました。
今回もなんとか座席に座ってオッフェンブルクまで行くことができました。
最初の電車では5時間、この電車では4時間ずっと乗りっぱなしだったので、
本当に座れてよかったです。
乗車客の雰囲気も最初の電車のときとは少し違うなあと思ったりも。
これがニュルンベルク駅。
左端には男性が立っているようですが、そのことに気づいたのはつい最近なんです。
かなり絵になる写真に仕上がっていて凄く大喜びしてしまいました。おほほ!
そういうことはともかく、ドイツ語はやはり難しいですね。
色々な地名を見て少しは「こう呼ぶのかな?」という感覚は生まれましたが、
きちんと理解できていないので、「難しい」と結局感じてしまうのです。
フラ語の勉強が少し落ち着いたら、ドイツ語も習ってみようかなと考えています。
汽車が発車しました。ゆっくりと動き出す発車の瞬間がなんとなく私は好きです。
「今から何かが始まる」と思ったんですよね。
これから車窓から見た風景をいくつか紹介していきますが、
動いている汽車の中から撮ったので、綺麗に写っていないものもあります。
見にくい写真もありますが、それはご了承くださいませ。
緑溢れる家々の景色もあれば…
本当に草原でしょ?と思える風景も。
ドイツの田園風景は日本やフランスとはまた違った魅力がありますね。
「いいなあ、私。こういう風景が好きだな。」と思いながら眺めていました。
しばらく、田園風景をずっと車窓から眺めていました。
ブザンソンに戻るまでは読書なんて全く出来ませんでした。
読書をしようとしても意識が本のほうに向かず「無事帰れるか」ということばかり考えてしまうんです。
私はどんなことでも本を読めてしまうタイプではあったので、自分でも結構驚いてしまいましたね。
本を何冊も持参していたのに、結局2冊ほど無駄になったなと今でも苦笑しながら思い出すことも。
それほど緊張で凝り固まっていたんでしょうね。
だんだん街の景色も見えるようになっていました。
2時間ほど経ったぐらいだったかなあ?…よく覚えていませんが。
違った地域に来たんだなという実感だけはありました。
こういう風景は好きですね。
「赤煉瓦だ~赤煉瓦の家々だ~!」とちょっと感激していました。
日本でもフランスでも私はここまで赤煉瓦の家々がたくさんある風景を見たことがなかったのです。
本当に子どものように車窓からこの風景を眺めていましたね。
そうこうしていると、シュツットガルト駅に到着しました。
バレエ好きの私は「シュツットガルトだ~シュツットガルトバレエだ~!」…と、
降りたい気持ちでいっぱいでしたが、今回の目的は無事ブザンソンに戻ることだったので、
我慢して電車を降りませんでした。本当に下車したかったですね。
今回の汽車の旅で唯一の後悔はそのことかもしれません。
バーデンバーデンを通り過ぎた頃、ようやくオッフェンブルクに到着しました。
ドイツ北西の町なのでしょうか。フランスの国境に近いところです。
バーデンバーデンを通り過ぎるよ!というようなアナウンスが流れたときに
その意味を理解できず、近くの乗客に「オッフェンブルクには行きますか?」と聞いたのも
よき思い出、です。着くと分かっているからその電車に乗っていますが、ドキドキしていたんです。
駅はこんな感じです。
東京でもよく見かけるような駅の姿とあまり変わらないような気がしました。
ま、私は東京都民ではないので分かりません。あくまでも雰囲気で判断しています(苦笑)。
フランスにたどり着く最後の電車はこちらです。
ウィーンで購入したチケットもこの電車で役目が終わりです。
この電車でストラスブールに向かいます。アルザス=ロレーヌ地方のストラスブールですよ!
この電車では、ブタベストからトゥールに帰ろうとしていたフランス人女性とご一緒しました。
彼女と互いに「大変でしたね」と慰めあっていました。
彼女は前日21時にブタベストを出発し、ミュンヘンとオッフェンブルクで乗り換えだったそうです。
ちなみにストラスブールから彼氏の車で帰るのだとか、さすがフランス人!と思いました(笑)。
ストラスブールに到着しました。ストラスブールに来たのはこのときが初めてでした。
いつか行きたいと考えていたところではありましたが、
このような形で足を踏み入れることになるとは思ってもいませんでした。
ストラスブール駅の中には綺麗なステンドグラスがありました。
だから、駅自体が本当に美しかったですね。キラキラしていました。
ここを通ってプラットホームに行きます。この構造はどこの駅でも同じだと思います。
黄色い機械でチケットの打刻をすることが大切です。
そのことをしなければ、罰金を支払わないといけなくなります。
…急いで汽車に乗らなければならないときは、この黄色い機械が厄介ものに見えてくるんですよね。
このときもそうでした。当初乗る予定だった汽車が40分遅れとなってしまい、
このときも乗り換えをすることになっていた私は駅員さんに
乗り換えする電車も40分待っていただけるんですか?と伺うと、
「この電車はここからもうすぐ出発するよ」という返事が返ってきたので、
走ってその電車に乗ったのです。そのときはこの黄色い機械が本当に「いらないよ!」と思いました。
プラットホームはこんな感じです。
全世界どこでも共通だと思われる場所だと分かってはいるんですが、なんとなく撮りたくなります。
そういうふうに感じてしまうときってありますよね?
リヨン行きの電車に乗ります。
TGVではありません。…当時まだフランス国鉄(SNCF)はストをやっていましたから、
もうこの時間になるとTGVはほぼ動いていませんでした。
おかげでかなり時間がかかりましたが、帰れるだけラッキーですから気にしませんでした。
電車の中はこんな感じです。
緑が安らぎの色だからこういった場所ではよく使われるのかな?と勝手に考えていました。
発車してからはすぐに夕食をいただきました。(昼食を食べていませんでしたし。)
夕食はストラスブール駅で購入したPAULのバゲットサンド。
私はPAULのバゲットサンドが好きなんですよね。
フランスに来てからというもの、バゲットサンドの魅力にはまってしまいました。
今ではサンドイッチよりバゲットサンドです。
途中でコルマール駅も通りました。
コルマールは本当に「かわいい」という言葉がよく似合う場所なんですよね。
ブザンソンに留学している日本人仲間から何度もお勧めされていましたが、
時間と金銭的な都合のため行けませんでした。
残念でしたが、コルマール駅を見られただけ満足しています。
ブザンソンに到着したのは20時ぐらい。
私の長い長い汽車の旅行となりましたが、良い経験をさせていただけました。大満足!
ちなみに寮の部屋に戻ったのは21時ぐらいでした。
最後に今日お世話になったものを。
…これはストラスブールからブザンソンまでのチケットです。
1本目には結局乗らず、2本目の電車にストラスブールから乗りました。
こちらはドイツ横断の旅でお世話になったスケジュール表。
チケットと共にずっと手に握りしめていました。
では、これでウィーン旅行記も終わりとなります。
しかしながら、次回は番外編をお届けしようと思います。お楽しみに!
「17」という奇数で旅行記を終わらせたくありませんしね…おほほ。
2011-07-09 19:12
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コメント(2)
ストラスブールにたどり着いたら、ホッとして力が抜けたでしょう。
言葉も通じるし。
それにしても、あの非常時でもストを続行って、やっぱりフランスクオリティ。
by Roseblanche (2011-07-28 09:29)
xml_xslさん、nice!をありがとうございます。
Roseさん、さすがのフランスクォリティーでしょ?
唯我独尊を地でいっている国なんですよねえ。世間のニュースよりスト、だなんて!…ね。
まあ、あのとき無事戻れて本当にホッとしましたわん!
by marine (2011-07-28 12:53)