波乱万丈の旅<ウィーン編>その13 [ウィーン]
「波乱万丈の旅」と銘打ったウィーン旅行記ですが、
今回は「癒しの旅」に変えてもいいかもしれないと思う記事になりそうです。
ウィーン市立公園でののんびりとしたひとときをお届けできれば、と思います。
ウィーン市立公園はリンク沿いにある広い公園です。
有名な銅像も数多くあるため観光客も多いのでないかしらん?
…少なくとも、私は市立公園が絶対行かなければならないスポットであると考えていました。
さて、癒しを求めて書いていきます。
ウィーン市立公園はとても広く、
ただ散歩するだけでも午後の時間をゆっくりと楽しむスペースとしても利用できる場所です。
凄く静かで自分の時間を大事にしたい人にもお勧めかもしれません。
とても緑が多くてまさに「癒し」の空間と言えるのではないでしょうか。
「花」よりも木々の緑のほうが目立つといった印象を受けましたね。
丁寧に手入れされているなあということも感じました。
日本のように自然の美ではなく人間の手によって作られた美を堪能するヨーロッパの考え方を
改めて思い出すことにもなりました。
今のヨーロッパでも日本のような考えをもつ人々が増えてきているようですが、
ヴェルサイユ宮殿やシェーンブルク宮殿の庭園を見ると、
「枯山水」なども美と見なされる日本とは違った考えで作られたんだなあと実感します。
どれぐらい進めば綺麗な景色が見られるようになるのか、と思いながら歩いていましたね。
また、本当にとてつもなく広い公園だとも。
こちらは市立公園の地図です。
銅像の位置までも細かく記されていまして、観光客にもありがたい地図となっています。
とはいえ、私はあまりドイツ語ができるわけでもないので、
ただじーっと眺めるだけでしたけれど。
歩く、歩く。
ただ、ひたすら歩く。
歩いていくうちに見えてくる風景にも変化を感じます。
その変化を見るのも楽しみになってきた自分もいました。
また、アイスランドの火山噴火のことで頭がいっぱいになっていた私に
どこか安らぎを与えてくれているような気もしました。-自然はやはり偉大です。
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そろそろ銅像さんが見えてきますよ。
この方はどなたでしょう?
有名な音楽家さんでいらっしゃいますが。
…ウィーンでは芸術家の銅像もとても多く(特に音楽家、かな?)
「さすが音楽の都ウィーンだ!」と思いましたね。
正解はシューベルトさん。
「魔王」や「アヴェ・マリア」で有名な音楽家さんですね。
特に「魔王」は私が中学生のときに勉強したときに強烈な印象をもち、
たまにそのメロディーや歌詞を思い出すことも。…そういう人って多いんじゃないか?と思いますが。
湖も公園内にはあります。
「波乱万丈の旅<ウィーン編>その12」の1枚目の写真も実はここで撮影したものです。
面白い銅像だなあと思って撮影したのですが、
どなたの像なのかは分かりません。もし分かる方がいらっしゃれば、教えてくださいませ。
行った時期が4月中旬でしたので、まだ肌寒いウィーンでも春の花が咲いています。
(…本当に肌寒く、薄着で行った私はとても後悔していたのでした。。。)
こちらの花はなんという名前なんでしょうね?花に疎い私はよく分かりません。
(果たして、花と言うべきか、木と言うべきか…そこでも迷う私なのですが。)
実物で見たほうが写真より綺麗だったので、自分の撮影能力のなさに落ち込みました。
こちらはシンドラー像。
映画『シンドラーのリスト』で有名なシンドラーさんです。
実は、先日この写真を加工するまでシンドラー像であることに気づけず、
像の下にある名前を読んで「嘘ー!」と驚いてしまった私なのでありました。
現在チェコ領となっているメーレン(当時オーストリア領)の生まれであるという理由で、
彼の像もあるんでしょうね。ふむふむ。
こちらはブルックナー像。
ブルックナーもウィーンを代表する作曲家さんですもんね。
交響曲と合唱曲で有名な方かなと思います。
本当に綺麗な像だなあと思って撮影しました。
男性の像ばかりなので、こういう綺麗な女性の像もあると素敵だと感じます。
何かの象徴として製作されたものなんでしょうね。
市立公園には花壇もあります。
水仙とチューリップという組み合わせがまさに春らしいですね。
私は水仙とチューリップを同じ花壇に植えているのを見たことがなかったので新鮮に感じました。
市立公園で1番有名なヨハン・シュトラウス像です。2世の方です。
「ワルツ王」としてたくさんのウィンナワルツを作曲した音楽家の方です。
元旦に行われるウィーンフィルの「ニューイヤーコンサート」ではシュトラウス親子の曲を中心に
演奏されていますが、私はいつもシュトラウス2世が作曲した「美しく青きドナウ」が印象に残ります。
シュトラウス像の近くにはクーアサロンが見えます。
その前には花時計も。
花時計を見ると「春になったんだなあ」と実感します。
花時計前には校外学習で来た学生さんたちがよく写真撮影やお遊びなどでいましたね。
市立公園がいかにも市民憩いの場であることを実感させられます。
クーアサロンはコンサートやディナーを楽しむ場所です。
ウィーンにはコンサートハウスや劇場がいくつもあり、「さすが音楽の都だわ!」と。
ウィーンでは人々と音楽は本当に近い存在であることを実感させられ、日本との違いを痛感しました。
パリでも感じたことですが、本物の芸術がすぐ傍にあることの素晴らしさや、
本物の芸術に幼い頃から親しめることの良さをつくづく思い知らされたような感じです。
さらにまだ歩いていない道をてくてくと行ってみることにしました。
小さな隠れ家のような場所を発見しました!
『愛の妖精』のファデットが住んでいるような雰囲気のおうちだなあと
隠れていた宝石を発見したかのような気持ちになりました。
(ファデットの住んでいた家だなんて私の想像でしか形になっていないわけなのですが(苦笑)。)
ここにも可憐な水仙が咲いていました。
この年のウィーンはまさに水仙とチューリップで春の季節を華やかにしているといっても過言ではない、
と感じました。(「波乱万丈の旅<ウィーン編>」を最初から読んでくだされば分かっていただけるかと。)
その近くに面白い銅像を見つけました。思わず写真撮影してしまいました。
もう見るものがなくなったな、と思ったので、クーアサロンのほうへ戻ることにしました。
本当に市立公園はとても広いので、ただ歩くだけでも結構時間がかかり、
あまり公園内で休憩するということができませんでした。
でも、市立公園で過ごした時間は本当に私にとっての安らぎになりましたよ。
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2011-06-08 15:24
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コメント(2)
500nice!目だと思うのだけど、押させて頂きました(≧∇≦)
この時はまだ、リヨンになら飛行機が飛ぶと信じていたのよね。
美しい公園に、心癒やされて。
今度は是非、何のトラブルにも見舞われていない時に、ゆっくりと散策したいね。
by Roseblanche (2011-06-09 23:54)
そうだねえ、私はそんなに火山噴火のことを深刻にとらえていなかったからねえ。。。
まあ、「あとで大変な目に遭うんだよ」とにやにやした顔であのときの自分に言ってやりたい、
そんな気持ちに今はなってます(笑)。…ああ、腹黒いなあー私!
そうだね、(今度は)ゆっくりと予定を組んで散策したいところかも。
by marine (2011-06-11 15:21)